分子の基礎

・有機化合物とは骨格に炭素原子を含むものをいう。→炭素骨格
　（ただし、一酸化炭素・二酸化炭素は除く）

・炭素骨格がイソプレン（C5H8）の組み合わせでできているものをテルペン系炭化水素という。

・炭素骨格の炭素の組み合わせ方には、鎖状と環状がある。
※特にベンゼン(C6H6)と同じ形をした環状をベンゼン環とよぶ。

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◆「テルペン」はイソプレンで出来ているものの総称です

テルペンには、モノテルペン、セスキテルペン　・・・
とイソプレンの数によってたくさんあります。

→イソプレンは、パズルの小さなピースの１つだと考えて！
→「テルペン」は、イソプレンの繋ぎ方で鎖状にも環状にもなります。

※精油に含まれる成分（有機化合物）のほとんどは
テルペンを含んだ炭素骨格に官能基を付けたテルペン系炭化水素です。





○環状炭素骨格＋官能基　の形のもの
　　・芳香族アルデヒド類　（クミンアルデヒドなど）
　　・フェノール類　　（オイゲノールなど）

精油のキーワード

■ケモタイプ：同じ学名で、科学的な成分構成が全く異なる精油。
■異性体：同じ原子を同じ数だけ持つが、結合や配列が違う精油。

■脱テルペン：酸化しやすいテルペン系炭化水素の一部を除去し、劣化を抑える。
■脱フロクマリン：光毒性成分フロクマリンを除去する。
※光毒性で有名なベルガプテンはフロクマリン類に属します。
※実際は十分に希釈して使用するため、著しい影響はないと言われています。

■シナジー効果：相乗効果。互いに作用を強めあう。
■クエンチング効果：マイナスの効果を相殺して弱め合う。

■偽和：高価な精油を香りの似た安価な精油や無臭の植物油で薄めて水増しすること。
※詐欺行為です。
■ネイチャーアイデンティカル：＝「自然と同一の」。人工的に成分合成した精油。芳香剤や安価な入浴剤で用いられる。
■ピュアナチュラル：人為的加工をしていない精油

■重合：簡単な構造の分子化合物が二つ以上結合して、大きな別の化合物を作る。粘度が高く、劣化しやすくなる。