下痢

下痢は、腸内での水分吸収が機能しない、あるいは腸内の水分過多によって起こります。脱水・栄養低下・電解質喪失が激しいので注意が必要です。
便に血が混じる、体重減少、全身衰弱などがあるときは、医師の診察を受けましょう。



■急性下痢
＜感染症＞
　[原因]　細菌（サルモネラ菌・腸炎ビブリオ・病原大腸菌・赤痢菌など）、ウイルス
　[症状]　血便・水様便や粘液便、腹痛、発熱、吐気、嘔吐

＜非感染症＞
　[原因]　暴飲暴食、食中毒、アレルギー、薬物
　[症状]　腹痛、発熱、吐気、嘔吐

　○しぶりばら（裏急後重（りきゅうこうじゅう））：
　　　　直腸に炎症があり、興奮すると、内容が少量でも頻繁に便意を催し、
　　　　強い収縮を起こす。（感染症の場合が多い）


■慢性下痢
＜過敏性大腸症＞
　[原因]　ストレスが自律神経に影響を与える。
　[症状]　胃部・左下腹部に痛み、情緒不安定で下痢が起こる（朝食前後に多い）、
　　　　　情緒が安定すると便秘に傾くこともある。

＜アレルギー性胃腸炎＞
　[原因]　特定の魚介類・卵などアレルゲンを食べると起こる。
　[症状]　嘔吐・腹痛・たまに唇が腫れる、粘液や血が混じるじん麻疹や喘息を伴う場合もある。

＜牛乳（乳糖）不耐症＞
　[原因]　牛乳中の乳糖を分解する酵素（ラクターゼ）を欠乏している人。
　　　　　※アレルギーではない。
　　　　　※ヨーグルトやチーズは乳糖が乳酸に変わっているので下痢は起こさない。
　[症状]　腹部が張る、ガスが溜まる