超臨界流体抽出法

１９７０年代に開発。
二酸化炭素など、常温で気体でも圧力をかけると液体化するという溶剤を使い、超高圧をかけて液体と気体の間の超臨界状態を作り出します。この状態のとき、植物に含まれる精油が二酸化炭素に強く吸着されますが、それを再び気体化すると精油だけが残ります。

・植物のほとんど全ての成分が抽出でき、香り豊かになる。
・常温で行うため、高熱による成分の破損が少ない。
・常温で気体の溶剤のみ使用するため、精油に干渉しにくい。

芳香分子の分類

■炭化水素類　＜エン＞
※柑橘系に多い　※酸化しやすい。
・モノテルペン炭化水素類→揮発性、トップノート
　　リモネン　δ-3-カレン　γ-テルピネン　α-ピネン
・セスキテルペン炭化水素類→ミドル～ベースノート
　　カマズレン

■アルコール類　＜オール＞
・モノテルペンアルコール類
　　ゲラニオール　シトロネロール　テルピネン-4-オール　ネロール
　　メントール　ラバンジュロール　リナロール
・セスキテルペンアルコール類　→※個性的な成分が多い
　　サンタロール　ネロリドール　ビサボロール
・ジテルペンアルコール類
　　スクラレオール

■フェノール類（芳香族アルコール類）　＜オール＞
※刺激が強い　●環状炭素骨格
　　オイゲノール

■オキシド類　＜オール＞＜オキサイド＞
※ツーンとした香り
　　1.8-シネオール

■アルデヒド類　＜アルデヒド＞＜アール＞
・テルペン系アルデヒド類
　　シトラール　シトロネラール（メリッサ）
・芳香族アルデヒド類　
※刺激が強い　●環状炭素骨格
　　クミンアルデヒド

■エステル類　＜酸＞＜エート＞＜エステル＞
※安全で穏和な成分
※花の香りで過敏な神経を穏やかに。
　　酢酸リナリル　酢酸ベンジル

■ケトン類　＜オン＞
※カンファーの正式名称はボルネオン
　　カンファー　メントン　ボルネオン

■ラクトン類　＜ラクトン＞＜イン＞
※柑橘系に多い
※光毒性成分ベルガプテンは、フロクマリン類です。
　　フロマクリン

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α：アルファ
γ：ガンマ
δ：デルタ

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